声援ト雨フラレ 降ってはやみ、降ってはやみ。なんて人間らしい、雨。ぽつり…ぽつり、ぽつり…と降りはじめ、すぐさま叩き付けるように落ちては、枯れ果てたようにパタリと止む。子供が駄々を捏ねたような、雨。唐突に突き上げる痛みが堰を切ったように溢れては、放心したようにパタリと止む。不安定にぐらぐら揺れる心の、雨。何度と繰り返して大人になるのだろう。何度と繰り返して綺麗になるのだろう。何度か繰り返したら晴れになるだろう。寝ぼけた頭で聞いたのは、遠くから押し寄せるように鳴り響く、大観衆からの拍手。夢現で私に送られる声援の、雨。でも明日は台風らしいが。とりあえず、色々頑張るとする。 PR